ブランクスのパワー
かかり釣り専用ロッドを選ぶ際に悩むのがロッドの硬さではないでしょうか?釣りたい魚のサイズ、通うフィールド、釣り方でも大きく変わると思います。これまでの製作過程でロッドに対する考え方を書きます
…個人的な主観もありますのであしからず
ブランクスの材料選びですが、基本的にはグラスチューブラーを選定しています。魚のノリが良いというのが一番の理由です。その材料の中で一番見ているところが、ティップ部(先)の肉厚径とロッドエンド部分の肉厚径です。その次に曲がり、反発力です。釣り具屋さんのハンドメイドコーナー等で販売されているものは肉厚がほぼ一定(0.5㎜~1.0㎜)で硬いか柔らかいかと両極端な感じがします。
次にロッドを製作するうえで、かかり釣りロッドはブランクス(グラスチューブラー)のティップ部分(先)を切断してしまいます。実はここが竿の重要な部分でもあります。ティップが奇麗に曲がり元でしっかり受けることでそのロッドのトルクが最大限引き出せます。
しかし、かかり釣りロッドはティップ部分を長くカットし、そこに(グラスソリッド)を継ぐ事になります。この穂先(グラス)にはトルクはほぼ無いと私は考えています。ですので、奇麗に曲がっている竿でも、元竿がティップまで奇麗に曲がっているのか?穂先(グラス)が曲がっているのか?まずそこが重要と考えています。
なかなか難しいのですが、奇麗に曲がり、ロッドにトルクがある事が要求されます。ブランクスそのものの力を残すためにティップを切断する長さを減らす。完成品寸法からブランクスの肉厚変化をみて採寸しブランクスパワーを決める。こういった作業が重要になります。
BSB160㎝MHのロッドの場合、
元竿 110 穂先 50
元竿肉厚径 先端 0.5㎜ エンド 2.5㎜
これを基準にブランクスを選定しています。
当然ですがⅯ(ミディアム)ブランクスになればエンド肉厚径が薄くなります。
まだまだ書き足りないこともあるのですが少しづつ時間があるときに書きたいと思います。
*上記表はBSBブランクスの選定表です
Ⅿ ミディアム 小型~中型
MH ミディアムヘビー 中型~大型
EH エクストラヘビー 大型
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